滑空スポーツ講習会2020(実技講習)開催案内

日本滑空協会では、下記要領にてEMFT講習(異常姿勢からの回復トレーニング…スピン特化)を行います。受講希望者は、以下開催地別の参加申込フォームに必要事項をご記入の上、お申し込みください。
(2020/9/20 申込状況を更新しました。

櫻井講師より、EMFT講習会の案内コメントを頂きました)

「これまでの講習会で多くのパイロットと同乗して通じてわかったことは、パイロットは失速やスピンのことがわかっているようでわかっていないということでした。
そのため危険に近づきつつあることにそもそも気づかない、異常姿勢を認識してもスピンに陥っていることに気が付かず、無意識のうちにスピンに必要な操作をすべて行ってしまったため、墜落に至っています。
スピン事故は経験、技量の低さによって起こっているわけではなく、教育証明保持者同乗の事故割合も4割近くを占めます。
また多くのスピン事故が低高度でフルスピンする前に地面に激突しているので、フルスピンからの回復練習だけでは、スピン事故を防ぐことは困難です。
ボランティア主体のクラブ活動では、航空力学を体系的に学ぶ機会がほとんどありません。そのため本来グライダーを始める時に理解しておくべきことを正しく理解していないため、咄嗟の判断が致命的な操作へつながることがあります。
この講習会では、本来初期教育で学ぶべき失速・スピンの基本知識を復習し、それを実機で検証することにより、グライダーの設計思想や航空力学を理解して、スピンに陥りやすい状況に近づかないように状況認識力と判断力を向上する訓練を行います。

受講者のレベルは問いませんので、ソロ前の練習生の方も参加可能です。
クラブで指導者の立場にある方には、教育方法やクラブの安全体制の確立方法などのディスカッションも行います。
スピン事故撲滅のためには、パイロットの技量を上げるだけでなく、クラブの安全文化と体制を整えるのが非常に重要となります。」

 

開催案内の最下部に過去の参加者の声を記載しました。受講検討の際の参考にして頂けますと幸いです。

2020年度EMFT講習(異常姿勢からの回復トレーニング…スピン特化)

開催日場所申込ページ申込状況申込締切
2020/07/17-07/19たきかわスカイパーク開催終了11名2020/07/07 締切
2020/09/21-09/22角田滑空場申込受付中5名→4名(1名キャンセル)2020/08/10 締切
2020/10/31-11/01(予備日11/03)板倉滑空場申込中断中4名2020/09/30
2020/11/14-11/15関宿滑空場申込受付中11/14 6名上限
11/15 5名上限
全7名
2020/10/01
2020/11/21-11/23阿蘇場外離着陸場申込受付中8名2020/10/07

1.主催:公益社団法人 日本滑空協会(JSA)

2.主管:公益社団法人 滝川スカイスポーツ振興協会(SATA)  
     公益社団法人 日本グライダークラブ(JSC)      
     NPO法人   関宿滑空場
     公益社団法人 宮城県航空協会 
     NPO法人   九州グライダースポーツ連盟  

3.開催日時及び開催場所、申し込み
(1) 2020年07月17日(金) ~19日(日)  たきかわスカイパーク(北海道滝川市)
(2) 2020年09月21日(月祝)~22日(火祝) 角田滑空場(宮城県角田市)
(3) 2020年10月31日(土) ~11月01日(日)板倉滑空場(群馬県板倉町) 
(4) 2020年11月14日(土) ~15日(日)  関宿滑空場(千葉県野田市)
(5) 2020年11月21日(土) ~23日(月)  阿蘇場外離着陸場(熊本県阿蘇市)
<基本スケジュール>
10:00      集合
10:00~12:00 座学及び実施要領ブリーフィング
12:00~13:00 昼食
13:00~16:30 フライト実習
16:30~18:00 デブリーフィング
※時間については、変更される場合があります。
※天候により、延期または中止することがあります。

4.使用機
ASK21(滝川)
TwinⅡ(板倉)
ASK13(関宿、角田)
L23  (阿蘇)

5.内容
別実施要領による

6.講師
公益社団法人 日本グライダークラブ
インストラクター 櫻井 玲子 氏

7.参加費
5,000円(一般)
3,000円(JSA会員、ユース)
2,000円(JSAジュニア会員)
※ユース 30歳未満
※参加費のほかに、別途曳航料がかかります。(詳しい料金体系については、各主管クラブにお問い合わせください)
※座学のみの参加も受け付けますが、参加費は上記に同じです。
※上記料金には教材費を含みます。

8.募集人員
実技 各日6名まで
座学(実施ブリーフィング) 各日15名まで
※先着順、満員になった時点で締切

9.参加要件
単座機または単座で飛行しているパイロット(推奨) ※単独飛行前の方は別途各クラブにお問い合わせください。

10.問い合わせ先 開催主管クラブへ直接お問い合わせ願います。
滝川: sata@rapid.ocn.ne.jp, JCF06757@nifty.ne.jp TEL.0125-24-3255(担当:日口)
角田:discus@cf6.so-net.ne.jp   TEL.090-2749-6149 (担当:齋藤)
板倉: shinbashi-office@glider.jp TEL.03-3591-7728(担当:丸山)
関宿: Haru5_shino8@ab.auone-net.jp, nposekiyado@sekiyado-gf.jp TEL.04-7198-1401 (担当:篠原、伊藤)
阿蘇:shinjikodamagss@gmail.com  TEL.080-5096-9123(担当:児玉)

11.その他
(1)当講習会実施にあたっては、航空法の申請や臨時入会等の手続きが必要になる場合がありますので、早めの申し込みにご協力願います。なお、申請許可が間に合わない場合には実技講習の参加をお断りする場合があります。
(2)各講習会は感染拡大予防ガイダンスに従って開催します。
(3)COVID-19の状況を鑑みて変更される場合もあります

12.参考 過去の参加者の声

参加を検討する際の参考に、過去の参加者が何を感じ、学べたかのご紹介をします。同じような不安、悩みを持っている方、是非講習に参加して自分の不安を取り除いてみませんか?

2020年度たきかわスカイパーク開催報告より
・スピンに入るときの機体の挙動をじっくり観察し、解説していただける機会が得られ、とても勉強になりました。私はスピンに対する恐怖心が強かったのですが、今回は以前よりも冷静に対処できたと思います。スピンに対して恐怖心のある方にこそ、この講習会をおすすめしたいと思いました。

・座学では失速やスピンのメカニズムの説明、実技では座学を踏まえた兆候の体感と回避方法の説明など、知識と感覚を関連付ける講習内容で、ソロ後の練習生には技量と余裕の向上に大きく役立ったと思います。

2019年度板倉滑空場開催報告より
・「体験は百読・百聞にしかず」、大変良い経験になりました。かねてより、「致命的な第4旋回スピン」の初動認識と回復の確かな術を持ちたいと思っていました。今回の講習ではまさにその部分の知識習得と体験をすることができ、満足しています。

・フルスピンの経験はあったが今回のフライトでは自分で思っていたよりも怖いと感じて焦ってしまった。このような状況で自分がどのような精神状態になるのか知れたのは新しい発見だった。
・普段は運動包囲線のごく限られた範囲でしか飛行していないというのを実感した。ベーシックな曲技も経験してみたいと思った。

・改めて機体の姿勢を把握する基本技術の大切や行動の根拠を探る事の重要性を理解できた。スピンは思わず「怖い」と叫んでしまうほど陥るとパニックになりかねない。日頃から計画的で調和の取れた飛行を心がけたい。

2019年度関宿滑空場開催報告より
・私がこの講習会に参加したきっかけは、地上からスピンに入った機体を目撃した為です。幸いにしてその機体は約100m高度を失ってスピンから回復して事なきを得ました。着陸後、そのパイロットに聴くと過去に異常姿勢回復訓練(EMFT)を受けていた為に回復のトップラダーが踏めたとの事でした。私も旋回中にいつスピンに入るかもしれないので、今回の講習会に参加して座学と実技でスピンを勉強しようと思いました。
講師の櫻井玲子さんは知識、経験が豊富であり、丁寧な分かりやすい説明であった。その為に、日頃体験できないスピンとその回復方法を良く理解できました。遠くから参加しましたが、この講習会に参加した価値が十分ありました。今後、他の多くの方にもこの講習会に参加して、スピンを勉強して安全飛行に努めて戴きたいと思いました。本日は御世話になりましたし、ありがとうございました。

・練習生でソロ前の技量でしたが、スピン等を体験できて良かった。貴重な体験ができるので、ライセンサーだけでなく練習生ももっと参加して欲しいです。

・スピンに入る前の挙動が理解できたので、単座機飛行でスピン防止に役に立つと感じた。

・スピン時でも機体が反応する事を理解できました。

・以前から機会を見つけて参加してきたので今回は5回目の受講でしたが勉強になる事が多かった。

・スピンは内容が濃いので、更に座学、実技で勉強したいと思いました。

2019年度たきかわスカイパーク開催報告より
・講師の櫻井玲子さんによるEMFT講習は、私の今後の安全なフライトへの、大きな自信に繋がりました。
私がこの講習に参加したきっかけは、これまでのフライトでソアリング中にスパイラルに入る事があり、また、今後のフライトで緊急時の対応を正しくできるか不安だったからでした。
緊急時対応については、航空事故調査報告書を読んだり座学だけでは不安は解消されず、実際のフライトで緊急対応を要する状態をデモする事が必要だと思っていました。この講習では、私が持っていた不安は解消され、さらに学びが多くありました。失速とスピンのメカニズムについて新たに学ぶことがあり、また、スピン前後での状況判断について、実際にフライトで学べました。
この講習を受講した翌日にファーストソロに出ることが出来たのは、この講習を通じてフライトへの不安を払拭し、落ち着きを得られた事と、視野を広く持てるようになったからだと思います。フライト以外では、参加者によるハンガートークなどもしやすい雰囲気でした。
私が今回のEMFT講習で正しい知識を学べたように、多くの人がこの講習を通じて正しい知識を持つことが、事故発生を防ぐことに繋がると思います。

・今回は座学のみの参加でしたが、普段意識しないまま、何気なく行っている操縦行為に様々なリスクが伴っていることがよく分かり、大変意義深い機会を与えていただいたと感謝しております。失速の概念、機序を基本からご説明いただき、改めて、ストール、スピンの危険性を正確に理解しないまま飛んでいたことを思い知らされ、背筋が寒くなる思いでした。
上映していただいた動画は、やはり百聞は一見にしかずで、予めご説明いただいていた内容がすっきりと腑に落ちて、非常によかったと思います。できれば、過去の実技講習の様子を動画で見せていただけると、なお分かりやすいのではないかと思いました。
なるべく早いうちに、改めて実技と併せ、再度講習を受けたいと思っております。ありがとうございました。

・櫻井講師の受講は2度目となりましたが、感想としては「やはり4~5年に1度くらい繰り返し受講することは大切なのとだ」と感じました。頭の中では記憶していたと思っていたこともすでに忘れてしまっていたことや再度実地する中で思い出したり、意外とできなかったりすることがあったからです。事故を起こさないためには大変有効な講習会だと思いますので今後とも多くのライセンサーに受講してもらいたいのと今後とも引き続き開催していただきたいと思います。

この講習会は、スポーツ振興くじ助成金を受けて実施(開催)されています