インストラクター委員会とは?

JSAインストラクター委員会、発動!

~グライダー操縦教育の標準化に向けたディスカッションに参加しませんか~

委員長:日口裕二 副委員長:山内直人、牧田厚雄

全国のグライダーインストラクターの皆さん、こんにちは。

たきかわスカイパークの日口裕二です。

私は、たきかわスカイパークでの飛行活動(操縦教育)を通して、またJSAの常務理事として、どうやったら日本の中でグライダーがより発展するのか、練習生が今よりももっと効率的にうまくなり、空を飛ぶことが楽しいと感じ、目的意識を持ってこの素晴らしい世界と一生付き合っていこうと思うのか…私がそうであるように…、そしてその結果として誰もが世界の標準レベルに到達することが出来るのかをいつも考えています。その上で、日本の滑空界に内在する教育上の問題点を解決する一つの手段として、クラブミーティングの仲間とともにインストラクターマニュアル委員会を立ち上げ、日本版インストラクターマニュアルの制作に関わってきました。

私は教育上の問題点の多くはインストラクターにあり、自身を含めインストラクター及びインストラクションの「質」を改善することが上記を達成する最善策の一つであると確信するようになりました。例えば、日本のインストラクターは自身が教育される機会はほとんどありません。教育に関するマニュアルもありませんし、自身の経験値を増やすための飛行の機会、例えばソアリングやクロスカントリー、アクロなどを行う機会はほとんど持てません。インストラクターの資格を維持するための本質的なルールもなく、使用する機材や考え方が大きく変わっているのに自分が練習生の時に教えられたことをそのまま教えているインストラクターも散見されます。教本や教材も少なく、用語がインストラクターによって異なったり、同じ用語なのに定義が異なるものも少なくありません。インストラクター同士のディスカッションやミーティングもクラブ内に限定されクラブ間では行われないため、練習生が他のクラブへ飛びに行った場合など、そのツケはいつも練習生が負わされることになります。

これらの課題を解決する第一歩は共通の教育マニュアルを持ち、インストラクター同士がグライダー操縦の教育法についてディスカッションして教育の標準化を図ることだと考えています。そして我々は今、ようやくその段階にたどり着いたのではないかと思っています。

2024年10月26日・27日の両日、霧ヶ峰で行われた第12回クラブミーティングの場でインストラクター委員会の発動についても協議され、代表として私が選出されるとともに、第一回目の委員会が来る2024年12月10日にオンラインで開催されました。各クラブからインストラクター1~2名を委員として出していただき、テーマに沿って標準化に向けてのディスカッションを重ねていくことになります。(テーマや開催頻度は第一回目の委員会で話し合う予定です) もちろん、オブザーブも可能です。

このプロジェクトを進める過程で多くのインストラクターの人たちと意見交換したい、より良い日本の操縦教育環境、教育体系、操縦教育手法をつくり上げていきたい、さらには全国のインストラクター及びその卵たちと気軽にディスカッションを行い、連携を深めることのできる環境を整えていきたい、と思っているのはきっと私だけではないはずです。

グライダーの本当の楽しさを教えられるインストラクターを目指して、新しい教育の標準化が図られることを願って、このプロジェクトをさらに進めていきたいと思っています。

ぜひ、グライダーの操縦教育の新しい世界を一緒につくっていきましょう!

現在、インストラクター委員会は計2回、月1回のペースで開催されています。

「自分たちはどのような練習生(パイロット)を育てたいのか、ひいてはどのようなグライダー界をつくり上げていきたいのか」に対する大まかな共通認識を得たところです。

これよりテーマごとに各論に移っていきますが、各クラブの代表である委員の皆さんの力を借りて本格的なディスカッションができたらと思っております。まだご参画いただいていないクラブはぜひ委員を推薦いただき、このプロジェクトに加わってください。お待ちしております。

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議事録

  • 第2回インストラクター委員会
  • 第1回インストラクター委員会 2024年12月10日(火) 20:00~22:00 議事録

参加クラブ

クラブ名 名前
1 (公社)滝川スカイスポーツ振興協会:SATA 日口 裕二
2 小原 祐樹
3 美瑛航空協会 藤本 美波
4 (公社)宮城県航空協会:SAM
(株)日本モーターグライダークラブ:JMGC
佐々木 匡
5 (公社)日本グライダークラブ:JSC 丸山 毅
6 吉岡 利典
7 NPO学生航空連盟 丸山 雄一郎
8 三輪 仁
9 京浜ソアリングクラブ:KSC 山内 直人
10 アサヒソアリングクラブ:ASC 赤堀 直人
11 工学院大学航空部 坂上 明子
12 (公財)日本学生航空連盟:JSAL 太田 洋一
13 大山 光男
14 ヤマハソアリングクラブ:YSC 加藤 宏
15 (公社)長野グライダー協会 外池 治
16 畔上 拓人
17 諏訪市グライダー協会 村上 倫明
18 大野グライダークラブ:OGC 山田 和久  
19 中部日本航空連盟(岐阜・愛知):CJAA 飯田 伸一郎
20 伊藤 健児
21 佐々木 健仁
22 NPO九州グライダースポーツ連盟 牧田 厚雄
23 矢野 智幸
24 JSAインストラクターマニュアル委員会 相島 正敏 
25 (公社)日本滑空協会:JSA(オブザーバー) 佐志田 伸夫