滑空スポーツ講習会2022 EMFT実技講習 開催報告
1.開催概要
日時及び場所:
09月24日~25日 角田滑空場(宮城県角田市)
10月28日~30日 阿蘇場外離着陸場(熊本県阿蘇市)
11月12日~13日 関宿滑空場(千葉県野田市)
11月19日~20日 板倉滑空場(群馬県板倉町)
主 催:公益社団法人日本滑空協会
主 管:(公社)宮城県航空協会、NPO法人九州グライダースポーツ連盟、NPO法人関宿滑空場、(公社)日本グライダークラブ
新型コロナ感染症予防対策ガイダンス:
日本滑空協会ホームぺージに掲載しているガイダンスに基づき、参加者各自が当日朝の体温を測定、会場で「(別紙1)参加者遵守事項」の記入提出をお願いした上で開催しました。
2.目的:
このスピン特化訓練では、失速とスピンのメカニズムを正しく理解し、座学で学んだ航空力学を実技で検証することによって、スピンに近づいている状況認知能力を養い、低高度でスピンに入れないための知識、技術、判断力を身に着けることを目的としています。
3.プログラム(標準)
08:30~09:00 スタッフミーティング、会場準備
09:00~10:00 受付、toto理念広告上映
10:00~11:00 実施要領ブリーフィング
11:00~12:00 フライト実習
12:00~13:00 昼食
13:00~16:30 フライト実習
17:00~19:00 デブリーフィング
4.使用機
ASK21、ASK13、TwinⅡ
5.参加人数
参加人数 44名(2021年、3会場34名)
角田会場 7名
阿蘇会場 15名
関宿会場 15名
板倉会場 10名
※その他、スタッフ 各日2~3名
6.講習内容
実技
・飛行前点検(重量重心位置,舵のストローク)
・曳航(索切れ処置、三次元視野)
・高度2,500~3,500 ft から、一連の異常姿勢回避訓練を実施
・低速飛行姿勢確認
・フルスピン(バンク10°、バンク30°)
・スピンとスパイラルとの違い
・スリップからのスピン
・旋回から自転への移行
・ラダーの副次効果
・スピン移行中の毛糸の動き
・急旋回(バンク45°)からの失速
・エマージェンシーアプローチ
講習の概要
4会場ともに天候に恵まれ、参加者全員がフライト講習を受講できました。今年度も、事前に学科講習と実技ビデオ視聴、予習・復習することによって、より実技講習の理解を深めるため、学科と実技の日程を分けて実施しました。
講習風景
資料
滑空スポーツ講習会2022(実技講習)EMFT学科講習資料
滑空スポーツ講習会2022(実技講習)EMFT講習 実施要領
滑空スポーツ講習会2022(実技講習)EMFT学科講習 参考資料
参加者の声(アンケート結果より)
- お陰様でとても勉強になりました。とても良い安全講習会だったと思います。アウトランディングアプローチもやってみたかった。(角田会場)
- ブリーフィング、フライト、デブリーフィングを通して、自分のフライトに対する準備の甘さに気づきました。事前に索切れやアウトランディングを想定し、「想定内」にしておくことで、万が一の時に余裕を持って判断ができることを実感しました。特に、ATの低高度での索切れは対応を考えている暇はなく、理論に基づいた直感で対応しなければ、2次的事故をも引き起こす可能性があることを学べました。これまでの事故についても要因をわかりやすく解説してくださり、事例を知っておくことの重要性を感じました。また、アウトランディング場所の見学を通して、必ず自分の目で地形や障害物をその場から確認すべきだと思いました。(阿蘇会場)
- 離陸後のトラブルでは、その高度から帰れる、帰れないを具体的な数値から判断出来る様に事前検討したい。(関宿会場)
- 自分でスピンからリカバリーする練習がもっとあると良かった。(板倉会場)
この講習会は、スポーツ振興くじ助成金を受けて実施(開催)されています