滑空スポーツ講習会2020 EMFT実技講習 関宿滑空場 開催報告

開催概要

日 時:2020年11月14日~11月15日
場 所:関宿滑空場(千葉県野田市)
主 催:公益社団法人日本滑空協会
主 管:NPO法人関宿滑空場  

新型コロナ感染症予防対策ガイダンス:
日本滑空協会ホームぺージに掲載しているガイダンスに基づき、参加者各自が当日朝の体温を測定、会場で「(別紙1)参加者遵守事項」の記入提出をお願いした上で開催しました。

目的: このスピン特化訓練では、失速とスピンのメカニズムを正しく理解し、座学で学んだ航空力学を実技で検証することによって、スピンに近づいている状況認知能力を養い、低高度でスピンに入れないための知識、技術、判断力を身に着けることを目的としています。

プログラム

8:00~9:00 スタッフミーティング、全体ブリーフィング
9:00~9:15 受付
9:15~11:45 飛行準備(飛行前点検)
      座学及び実施要領ブリーフィング
      toto理念広告上映
11:45~12:30 昼食、滑走路へ移動
12:30~16:00 フライト実習
16:00~17:00 使用機体の片付け、係留及び座学会場に移動
17:00~18:30 デブリーフィング

使用機

ASK13

参加人数

合計11名
11/14 6名
11/15 5名
※その他、スタッフ 各日3名

講習内容

(1)座学 講師:櫻井玲子氏 ※別添、学科資料を用いて
・グライダーの危険
・失速/スピンのメカニズム
・ヒューマンファクターとThreat & Error Management
・スピン事故防止に必要な訓練と環境

(2)実技
・ASK13 複座機を使用
・飛行前点検(重量重心位置,舵のストローク)
・曳航(索切れ処置、三次元視野)
・高度3,500ftで離脱、機体慣熟、空域確認後、3,000ftから一連の異常姿勢回避訓練を実
 ・低速飛行姿勢確認
 ・フルスピン(バンク10°、バンク30°)
 ・スピンとスパイラルとの違い
 ・スリップからのスピン
 ・旋回から自転への移行
 ・ラダーの副次効果
 ・スピン移行中の毛糸の動き
 ・急旋回(バンク45°)からの失速
 ・エマージェンシーアプローチ

講習の概要

新型コロナウィルス感染防止対応を実施、確認した後に講習会を行いました。この2日間共に小春日和で、雲のない絶好の気象条件下で講習を行うことが出来ました。待機中には、先行の受講生が実技の内容を次の方に説明するなどして実技の充実を図りました。受講生は全員貴重な体験が出来ました。

講習風景

フライト前ブリーフィング

座学の様子

フライト講習

資料

実施要領

 

学科資料

 

 

参加者の声(アンケート結果より)

・今回の講習会を受講し、スピンを起こした際の機体挙動を体感する事が出来ました。想像していたよりも穏やかな操作で、不意のタイミングでスピンに入りましたので驚きました。事前の心構え、すなわち、スピンに入らないような操縦を心がけようと思いました。また、いつ、索切れ、曳航機のトラブル及びスピン等のイレギュラーが起きても対応出来る様に、離着陸時は、常に安全の為の心構えや緊急対応を考えながら飛行しようと思いました。講師の櫻井玲子さんの分かり易い講義内容で、大変有意義な講習会でした。
他のメンバーにも薦めたいと思いました。ありがとうございました。(練習生)

 

この講習会は、スポーツ振興くじ助成金を受けて実施(開催)されています