滑空スポーツ講習会2018 岡山 航空安全講習会 開催報告

 

開催概要

日 時:2019年2月23日(土) 13:00~17:00
場 所:岡山駅前 株式会社ウェーブハウス貸会議室
主 催:公益社団法人日本航空機操縦士協会
共 催:一般社団法人日本飛行連盟 
    公益社団法人日本滑空協会
    NPO法人AOPA-JAPAN
    NPO法人全日本ヘリコプター協議会 
後 援:国土交通省航空局

プログラム

13:05~14:35  第1部 「最近の変更点を踏まえ、コンプレセンシーと自己管理について考える」
『君子危うきに近寄らず』『虎穴に入らずんば虎子を得ず』という両極端な諺の中を安全に飛び抜けるためにはタスクを繰り返し経験し自信を持つことが必要ですが、これが過剰(過信)になると・・

              JAPA  吉田 徹 氏

14:50~16:30  第2部 「実は日本で役立つ!、海外でグライダーフライトを安全に楽しむエッセンス」 
~海外に行ってグライダーフライトを楽しもうと考えている方はたくさんいらっしゃると思いますが、海外でのフライトには意外といろんなところに落とし穴が潜んでいるものです。長年、AUSやNZで培ってきた経験を基に、海外でグライダーフライトを安全に楽しむエッセンスをお話ししたいと思います。きっと、普段の日本でのフライトにも活かせると思いますよ~

               日口 裕二 氏

参加人数

20 人

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講習会を終えて

事務局
JSA主催による航空安全講習会でしたが、お話しされてみていかがでしたか?
講師 日口 裕二 氏
今回は岡山での開催ということで、MGの運航を主に行っている岡山グライダークラブの方々と中国航空協会(CAS)の方々が主に参加されていました。
話しの内容がグライダーの話に偏ったため、岡山GCの方々にはちょっと物足りなさが残ったかもしれず、申し訳ありませんでした。
CASの方々には昨年同じテーマで講演を行ったので、サーマルを主に話をアレンジさせていただきましたが、こちらも深いテーマなので、物足りなさを感じさせてしまったかもしれませんね。
「うまくなる」というのは本当に難しいテーマですが、海外のフライトを通して実感していただければ、今回の話が活きてくるのではと思います。是非、積極的に機会を捉えて海外でのフライトを安全に楽しんでいただければと思います
事務局
参加者の皆さんからもお話を聞いてみました
中国航空協会会員 大橋さん

航空安全講習会には今回で2回目の参加となります。今回の講習でも、最新の航空安全に関する情報を触れることができ、とても勉強になりました。私が以前自衛隊に勤務していた際には、航空機に搭乗するという仕事柄、様々な情報が容易に入手できましたが、退職して以降、自分で探すしか方法が無く、また仕事などで勉強する時間がない状況で、思うに任せませんでした。今回のように吉田先生が様々な情報を集めて要領よくまとめ、また特に重要な部分をピックアップして分かりやすく講義してくださり、非常にありがたいと思いました。

日口講師の講習では、日頃関心を持っているサーマルやウェーブをどう見つけ、活用するかが良く分かり、非常に勉強になりました。実際のフライトで体験はしているのですが、サーマルやウェーブが、どのような理由で、どのように発生するのか、その仕組みが今一つ理解できていない部分がありました。写真を多用した分かりやすい講義を通じて、知識をさらに深めて実際のフライトで活用することができれば、より安全でより良いフライトに繋げていくことが出来ると思いました。今回も非常に勉強になりました。ありがとうございました。

 

中国航空協会会員 藤森さん

シニアグライダーマンとなって今後どのようにフライトを楽しみ、並行して後を引き継いでくれる後輩のためにどうすればよいものかと悩むこの頃です。2010年に初めて航空安全講習を受講し、今回で7回目となります。当初のころは全機種のパイロットが参集し、包括的な安全論と、各クラブの情報交換の感がありましたが、今回はコンプレセンシーなるあまり聞き慣れない用語も出てきたり、事故の詳細、盛りだくさんの分析資料があったりと、まさに講義を受けているようでした。

確かに日本の上空は混雑しており、またドローンのような無線操縦のし易い飛行物体が出回ってきて上空を脅かす事態となってきています。このような状況から航空行政は躍起になって、法整備を急ぎ、規制を設けようとしているようです。このことは、一見我々が自由に飛行したいと思っていることを否定するように見えるのですが、秩序だった取り決め、約束事、そして飛行安全という概念を意識する土壌がなければ危なくて楽しい飛行どころの話ではないはずです。ここに安全講習会を実施する意義があると考えます。

思えば私が初めてH-22というグライダーに教官と乗ったのは51年前のことです。途中、船乗りの仕事がら中断がありましたが、やはり忘れることができず、リタイヤ後に飛行クラブの門を叩きました。昔はグライダーの入会者が多くて、遠くまで出かけていって一日に1回、2回飛べれば良い方でした。現在は若者の入会がほとんどなくなり、また一般にグライダーへ関心がなくなってきて、とうとう超高齢クラブになっています。どうしてこのすばらしい大空の魅力が皆さんに伝わらないのでしょう。

「滑空スポーツ講習会2018」はパイロット仲間の内向きな講習ですが、一般社会に向けアピールする講習もあってよいではないでしょうか。「安全飛行を楽しもう」は、まさにグライダーマンの琴線に触れるもので、空へのあこがれ、ロマンに満ちたグライダーの世界を教えてくれました。二つの講習内容は、相反するほど切り口は異なりましたが、空を愛するものとして身に付けておかなければならない事項だと思った次第です。