「JSA Information」318号 発行のお知らせ

日本滑空協会の機関誌「JSA Information」318号を発刊しました。

会員の皆さまにはヤマト運輸のクロネコDMでお届けしています。
万が一、お手元に届かない場合は事務局までご連絡ください。

今後も、JSAインフォを会員相互の交流、情報交換の場として活用していただけるよう編集を行ってまいります。
ご意見、投稿は JSAinfo編集部 jsainfo@japan-soaring.org までお寄せください。

 
次号の投稿締め切りは、8月30日となります(クラブニュースは9月15日)。
―募集中のコーナーー
 ▼滑空場周辺グルメ情報
 ▼私の愛機紹介
 ▼FOR SALE(売りたい中古機情報)
 ▼読者からのお便り
 
また編集アシスタントも募集しています。詳しくは編集部までお問い合わせください。

 


#318 掲載記事

【表紙写真】撮影:九州グライダースポーツ連盟・本田正 (HONDA TADASHI)

久住滑空場は北にくじゅう連山、南に阿蘇五岳をのぞみ、平地の滑空場では味わえない素晴らしさがあります。写真は今年の GW合宿で「令和の飛び始めに」と佐々本直樹さん(京浜 SC/九 州グライダースポーツ連盟)がカメラを託し、本田さんに撮影してもらったもの。写真中央は久住山で標高 800m の RWY から山頂まで高度差約1,000m、距離は5km。この合宿でも多くの機体が山頂まで”Soaring 登山” を楽しんでいました。

 

【特集】グライダー活動における熱中症対策(Text:吉岡名保恵、監修:嶋田和人)

咋年度実施したアンケートで、グライダーの活動で大変なことは何か、という問いかけに対し、「真夏のランウェイがつらい」という声がありました。グライダーの活動はフライトそのものだけではなく、機材の準備からグランドワーク、撤収作業など多岐にわたります。激しい運動量ではないものの、真夏の炎天下で活動することに身の危険を感じることはすでにみなさんが認識し、それぞれに対策を取られていることと思います。

一方、「なんとなく」ではなく、正しい知識と理解で熱中症についてクラブ内で話し合い、状況によっては活動を控える、といった判断はできているでしょうか。高温多湿の環境下での作業や運動については環境省や厚生労働省、スポーツ庁といった関係省庁、また関係団体などがガイドラインをまとめ、対策を講じるよう求めています。そこで、これらのガイドラインや資料を参考にしながら、グライダー活動における熱中症対策について、元・宇宙航空研究開発機構勤務で航空宇宙医学に詳しい、医師の嶋田和人さん(日本グライダークラブ)に監修の御協力をいただき、まとめました 。

 

【レポート】
▼大空を鳥のように (スプリンガー リック 信幸)
【解説】自分だけの道を切り拓き、世界へ(吉岡 名保恵)
▼NZ・500kmトライレポート~新しいドラマを求めて (スプリンガー リック 信幸)

現在、高校3年生なるリックさんは昨年、第38回(2018年度)「全国高校生読書体験記コンクール」(主催:公財・一ツ橋文芸教育振興会)で入選。このコンクールは高校生を対象に単なる感想文ではなく、読書によって自分が何に気づき、どのように行動したかを振り返る「体験記」を募っているものです。第38回は全国438校から約10万編の応募があり、このうち都道府県別選考委員会による「都道府県入選」5編のうちの1編にリックさんの作品が選出されました。
リックさんが選んだ本は、なんとG.Dale氏が書いたソアリングの実践解説書『Soaring Engine』。この本をもとに読書体験記を応募しようという発想は、これまでの私たちにあったでしょうか?ともすれば、グライダーの活動は愛好者だけにしか分からない活動になりがちです。その中で今回、高校生のさまざまな体験記の一つとしてリックさんの文章が評価され、その想いがたくさんの人に伝わった、ということは特筆すべきことだと思います。
受賞後、リックさんは文部科学省が官民共同で取り組む留学促進制度「トビタテ!留学JAPAN」で奨学金を得て、2018年12月から翌年2月までNZへグライダー留学。現地ではユースパイロット対象のキャンプに参加したり、Glide Omaramaでクルーをしながらフライトを行ったりして、後半は500kmトライも行っています。
近い将来の目標は、JWGC(ジュニアグライダー世界選手権)への出場。そしていつかは世界チャンピオンになりたい、というリックさん。ここに入選作品の読書体験記「大空を鳥のように」と共に、NZでの500㎞トライのレポートを合わせて掲載します。

▼グッドインストラクターのビジョン・ミッションを考える (丸山毅)

前号ではminiコラムとして「インストラクターに向いている人って、どんなタイプ?」(P6)を掲載しました。今回は続編として、丸山毅さんが考える「インストラクター論」を紹介します。

1.私自身が実現したいグライダーの世界

(1)不確実な時代を生き抜く力
(2)良いパイロットの3つの基準
(3)良いパイロットの成長のためサイクル
(4)インストラクターの位置づけ・役目
2.目指すインストラクター像
(1)「グッドコーチに向けた7つの提言」の活用
(2)「グッドインストラクターの資質能力」
番外編:丸山さんに聞く!インストラクターを目指すときに知っておきたいことQ&A

▼ウインチ安全に係る日英統計比較~我々は何ができるだろうか? 何をすべきか? (津久井潤)

▼「やった!」50kmフライトに挑戦! (高田章吾)
▼Twin Astirで浅間山へ (久保庄司)

【連載企画】
▼おすすめ!滑空場グルメ「大野滑空場 鮎のいろり焼」
▼思い出写真館((窪田昌三さん)

【その他】
▼巻頭言
▼クラブニュース
▼ FAI IGC総会参加報告
▼令和元年(2019年)理事会・総会報告
▼滑空統計
▼From JSA一滑空協会からのお知らせ
▼滑空記章交付者一覧