滑空スポーツ講習会2020 EMFT実技講習 角田滑空場 開催報告

開催概要

日 時:2020年9月21日~9月22日
場 所:角田滑空場(宮城県角田市)
主 催:公益社団法人日本滑空協会
主 管:公益社団法人宮城県航空協会  

新型コロナ感染症予防対策ガイダンス:
日本滑空協会ホームぺージに掲載しているガイダンスに基づき、参加者各自が当日朝の体温を測定、会場で「(別紙1)参加者遵守事項」の記入提出をお願いした上で開催しました。

目的: このスピン特化訓練では、失速とスピンのメカニズムを正しく理解し、座学で学んだ航空力学を実技で検証することによって、スピンに近づいている状況認知能力を養い、低高度でスピンに入れないための知識、技術、判断力を身に着けることを目的としています。

プログラム

8:00~9:00 スタッフミーティング、全体ブリーフィング
9:00~9:45 飛行準備
9:45~10:00 受付
10:00~12:00 座学及び実施要領ブリーフィング
12:00~13:00 昼食、toto理念広告上映
13:00~16:00 フライト実習
16:00~17:00 デブリーフィング

使用機

ASK21

参加人数

9/21 4名
9/22 4名
合計8名
※スタッフ 各日3名

講習内容

(1)座学 講師:櫻井玲子氏 ※別添、学科資料を用いて
・グライダーの危険
・失速/スピンのメカニズム
・ヒューマンファクターとThreat & Error Management
・スピン事故防止に必要な訓練と環境

(2)実技
・ASK21 複座機を使用
・飛行前点検(重量重心位置,舵のストローク)
・曳航(索切れ処置、三次元視野)
・高度 3,000 ft から、一連の異常姿勢回避訓練を実施
 ・低速飛行姿勢確認
 ・フルスピン(バンク10°、バンク30°)
 ・スピンとスパイラルとの違い
 ・スリップからのスピン
 ・旋回から自転への移行
 ・ラダーの副次効果
 ・スピン移行中の毛糸の動き
 ・急旋回(バンク45°)からの失速
 ・エマージェンシーアプローチ”

講習の概要

両日とも天候に恵まれ座学、フライト実習を実施した。参加者はそれぞれ2発~3発のフライト講習を受けることができた。

講習風景

実技講習の様子2

座学風景@角田事務所

飛行後のデブリーフィング@角田事務所

実技講習の様子3

資料

実施要領

 

学科資料

 

 

参加者の声(アンケート結果より)

・この時世でもあり、4人で2日間、2フライトずつなので余裕がありました。
開催時期の早い、遅いでは無く、個々のスケジュール的に参加できるかが問題と思います。今回は連休中であり、講習会に参加しない会員も集まりやすかったので参加を決意し易かったです。

・少人数制だったので、質疑が活発に行われて、理解が深まった。開催回数を増やし、多くの人が受講できると良いと思う。
開催時期については、今回は天候に恵まれ、両日とも開催できて良かった。講師の予定が空いていれば、台風、長雨のシーズンでない方が良いかも。
内容について、事故発生のメカニズムを理解でき、危機回避の操作が分かった。
今後の改善点について、いただいた紙資料の文字が老眼の受講生には小さすぎました。パワーポイントの資料はページ数が増えますが、A4に2枚までで印刷して欲しいです。またはPDFでの資料配布でも、A4に2枚まででお願いします。
この講習会の意義や内容をしっかり広め、事故を未然に防ぎ、グライダーをより安全なスポーツにして欲しいと思います。
講師様、開催準備をしてくださった事務局の皆様、ありがとうございました。

 

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この講習会は、スポーツ振興くじ助成金を受けて実施(開催)されています