滑空スポーツ講習会2021(EMFTオンライン学科講習、EMFT実技講習)開催案内
(2021/10/03 角田滑空場開催分は感染状況の今後が不透明なため今年度は中止としました)
(2021/09/30 関宿滑空場開催分を申込期限で申込終了しました)
(2021/09/26 板倉滑空場開催分を満員で締め切りました)
(2021/08/29 関宿滑空場開催分の利用機材を更新しました)
(2021/08/24 感染拡大を鑑み、角田開催分を開催延期しました。日程が決まりましたらお知らせします)
(2021/08/20 オンライン学科講習を受講できなかった方へ事前復習用のビデオ聴講のご案内を追加しました)
日本滑空協会では、本年度も(独)日本スポーツ振興センターよりスポーツ振興くじ助成を受けて、下記要領にてEmergency Maneuver Flight Training (EMFT)講習(異常姿勢からの回復トレーニング)を行います。今年度は、事前に学科講習と実技ビデオ視聴により予習することによって、より実技講習の理解を深めるため、学科講習は実技講習とは別日程でオンラインにより開催することとしました(オンライン学科講習は自家用パイロットを主に対象にした「自家用コース」と、インストラクターを対象にした「教証コース」を設定しています)。実技講習会の習熟を高めるためには学科の知識が欠かせません。そのため、実技講習受講にはオンライン学科講習の受講を必須とさせていただいております。是非、セットでお申し込みください。
(櫻井講師より、EMFT講習会の案内コメントを頂きました)
「これまでの講習会で多くのパイロットと同乗して通じてわかったことは、パイロットは失速やスピンのことがわかっているようでわかっていないということでした。
そのため危険に近づきつつあることにそもそも気づかない、異常姿勢を認識してもスピンに陥っていることに気が付かず、無意識のうちにスピンに必要な操作をすべて行ってしまったため、墜落に至っています。
スピン事故は経験、技量の低さによって起こっているわけではなく、教育証明保持者同乗の事故割合も4割近くを占めます。
また多くのスピン事故が低高度でフルスピンする前に地面に激突しているので、フルスピンからの回復練習だけでは、スピン事故を防ぐことは困難です。
ボランティア主体のクラブ活動では、航空力学を体系的に学ぶ機会がほとんどありません。そのため本来グライダーを始める時に理解しておくべきことを正しく理解していないため、咄嗟の判断が致命的な操作へつながることがあります。
この講習会では、本来初期教育で学ぶべき失速・スピンの基本知識を復習し、それを実機で検証することにより、グライダーの設計思想や航空力学を理解して、スピンに陥りやすい状況に近づかないように状況認識力と判断力を向上する訓練を行います。
受講者のレベルは問いませんので、ソロ前の練習生の方も参加可能です。
クラブで指導者の立場にある方には、教育方法やクラブの安全体制の確立方法などのディスカッションも行います。
スピン事故撲滅のためには、パイロットの技量を上げるだけでなく、クラブの安全文化と体制を整えるのが非常に重要となります。」
開催案内の最下部に過去の参加者の声を記載しました。受講検討の際の参考にして頂けますと幸いです。
表1. 2021年度EMFT講習(異常姿勢からの回復トレーニング)
開催日 | 場所 | 申込ページ | 申込状況 | 申込締切 |
---|---|---|---|---|
いつでも視聴可能 | オンライン学科講習 録画ビデオ | 開催終了 | ||
2021/09/19(日)-09/20(祝)→延期 | 実技講習 角田滑空場 | 開催キャンセル | 今年度開催中止(感染により不透明なため) | 今年度開催中止 |
2021/10/29(金)-10/31(日) | 実技講習 阿蘇場外離着陸場 | 開催終了 | 10 名 受付締切 | 2021/09/10 |
2021/11/06(土)-11/07(日) | 実技講習 板倉滑空場 | 開催終了 | 15名 受付締切 | 2021/09/30 |
2021/11/13(土)-11/14(日) | 実技講習 関宿滑空場 | 開催終了 | 10 名 受付締切 | 2021/09/30 |
1.主催:公益社団法人 日本滑空協会(JSA)
2.主管:公益社団法人 宮城県航空協会
NPO法人 九州グライダースポーツ連盟
公益社団法人 日本グライダークラブ
NPO法人 関宿滑空場
3.開催日時及び開催場所
(2)EMFT実技講習
⑤ 第1回 2021年09月19日(日)~20日(祝) 角田滑空場(宮城県角田市)(開催延期)
⑥ 第2回 2021年10月29日(金)~31日(日) 阿蘇場外離着陸場(熊本県阿蘇市)
⑦ 第3回 2021年11月06日(土)~07日(日) 板倉滑空場(群馬県板倉町)
⑧ 第4回 2021年11月13日(土)~14日(日) 関宿滑空場(千葉県野田市)
※実技講習には航空法申請が必要となります(実技講習申込時に必要事項を確認させていただきます)
※角田での実技講習受講者は実技当日に学科を行います(オンライン学科講習受講は必須ではありません)
<実技講習基本スケジュール>
10:00 集合
10:00~11:00 実施要領ブリーフィング
11:00~12:00 フライト実習
12:00~13:00 昼食
13:00~16:00 フライト実習
16:00~18:00 デブリーフィング
※時間については、変更される場合があります。
※天候により、延期または中止することがあります。
4.使用機体
ASK13(角田)
ASK21(角田)
L23 (阿蘇)
TwinⅡ(板倉)
TwinⅡ(関宿)
5.内容
(1)座学
・グライダーの危険
・失速/スピンのメカニズム
・ヒューマンファクターと Threat & Error Management
・スピン事故防止に必要な訓練と環境
(2)実技
・複座機を使用(航空機曳航)
・飛行前点検(重量重心位置,舵のストローク)
・曳航(索切れ処置、三次元視野)
・高度 4,000 ft から、一連の異常姿勢回避訓練を実施
・低速飛行姿勢確認
・フルスピン(バンク10°、バンク30°)
・スピンとスパイラルとの違い
・スリップからのスピン
・旋回から自転への移行
・ラダーの副次効果
・スピン移行中の毛糸の動き
・急旋回(バンク45°)からの失速
・エマージェンシーアプローチ
6.講師
公益社団法人 日本グライダークラブ
インストラクター 櫻井 玲子 氏
7.参加費
(2)実技講習
JSA ジュニア会員(25歳以下) 2,000円
JSA会員、一般ジュニア(25歳以下) 3,000円
一般 6,000円
(1)オンライン学科講習
JSA ジュニア会員(25歳以下) 1,000円
JSA会員、一般ジュニア(25歳以下) 2,000円
一般 4,000円
※参加費のほかに、別途曳航料がかかります。(曳航料については、各主管クラブにお問い合わせください)
※上記料金には教材費を含みます。
※現在JSA会員でない方で、この機会にJSA入会いただける方には会員価格が適用されます。申込フォームでは会員入会希望・ジュニア会員入会希望を選択して申し込み、別途「入会のご案内」ページから入会申込をお願いします。
8.募集人員
実技講習 各日8名(各開催地共に、2日間計16名)まで
※先着順。満員になった場合、補欠登録となります
※角田開催分は各日6名(2日間計12名)となります
オンライン学科講習 自家用コース 人数制限なし
教証コース 各20人
9.参加要件
単座機または単座で飛行しているパイロット(推奨)、インストラクターの方
単独飛行前の練習生の方も可能
※単独飛行前の方は別途各クラブにお問い合わせください。
事前のオンライン学科講習の受講が要件になります。7月に開催されたオンライン学科講習を受講できなかった方は録画ビデオを用意しておりますので、そちらを実技講習までに受講をお願いします(YouTubeでいつでも何度でも受講可能です)
10.申込および支払方法
(1)申込方法
表1「2021年度EMFT講習(異常姿勢からの回復トレーニング)」中にあります「申込ページ」よりお申し込みください(オンライン学科講習、実技講習それぞれからお申し込みが必要です)
(2)支払方法
学科講習についてはお申し込み時にオンラインでお支払い頂きます。実技講習については当日現地でお支払いとなります。詳細は各主管クラブにお問い合わせください。
11.問い合わせ先
オンライン学科講習:JSA講習会担当(日口、丸山)
JCF06757@nifty.ne.jp 070-4035-9554 日口
実技講習:開催主管クラブへ直接お問い合わせ願います。
角田:info@sendai-glider.com TEL.090-2749-6149 (担当:齋藤)
阿蘇:shinjikodamagss@gmail.com TEL.080-5096-9123(担当:児玉)
板倉: 日本グライダークラブ問い合わせフォーム TEL.03-3591-7728(担当:丸山)
関宿: Haru5_shino8@ab.auone-net.jp, nposekiyado@sekiyado-gf.jp TEL.04-7198-1401 (担当:篠原、伊藤)
12.その他
(1)各講習会は感染拡大予防ガイダンス(滑空スポーツ講習会2020 開催にあたって)に従って開催します。
(2)COVID-19の状況を鑑みて変更される場合があります
(3)申し込み・参加にあたっては、講習会スタッフや主管クラブの指示に従って行動してください。指示に従って頂けない場合、参加をお断りする場合があります。
(4)申込後の変更については講習会担当にご連絡ください、事務局で対応します。
13.参考 過去の参加者の声
参加を検討する際の参考に、過去の参加者が何を感じ、学べたかのご紹介をします。同じような不安、悩みを持っている方、是非講習に参加して自分の不安を取り除いてみませんか?
(昨年の参加者の声・・・抜粋)
・スピンに入るときの機体の挙動をじっくり観察し、解説していただける機会が得られ、とても勉強になりました。私はスピンに対する恐怖心が強かったのですが、今回は以前よりも冷静に対処できたと思います。スピンに対して恐怖心のある方にこそ、この講習会をおすすめしたいと思いました。(滝川会場)
・少人数制だったので、質疑が活発に行われて、理解が深まった。開催回数を増やし、多くの人が受講できると良いと思う。(角田会場)
・今回の講習会を受講し、スピンを起こした際の機体挙動を体感する事が出来ました。想像していたよりも穏やかな操作で、不意のタイミングでスピンに入りましたので驚きました。事前の心構え、すなわち、スピンに入らないような操縦を心がけようと思いました。また、いつ、索切れ、曳航機のトラブル及びスピン等のイレギュラーが起きても対応出来る様に、離着陸時は、常に安全の為の心構えや緊急対応を考えながら飛行しようと思いました。講師の櫻井玲子さんの分かり易い講義内容で、大変有意義な講習会でした。他のメンバーにも薦めたいと思いました。ありがとうございました。(関宿会場)
・初めてEMFT講習会に参加させていただきました。スピンは未経験でしたので、大変貴重な体験でしたし、これを今後の飛行に活かしていきたいと思います。スピンの体験もさることながら、「この横風で考えられるリスクは何?」など飛行前からリスクマネジメントを行うことや、「ここで曳航索が切れたらどうする?」など、刻々と変化する状況に対する備えをしておかなければならないことを改めて痛感しました。また、一つワークロードが増えると途端に平常心を失ってしまうこと、視野を広く持って操縦しないといけないなど、多くのことを教えていただきました。今回は雲底が低く、すべての科目をこなすことができませんでしたので、次回も参加させていただこうと思います。(阿蘇会場)
(1)-1 オンライン学科講習(※実技講習を受講する際に必須となります)
自家用コース 主に自家用パイロットの方を対象 講義主体で実施
①第1回 2021年07月03日(土) 13:00~16:00(3時間)
②第2回 2021年07月10日(土) 13:00~16:00(3時間)
教証コース 主にインストラクターの方を対象 講義+ディスカッションで実施
③第1回 2021年07月04日(日) 10:00~17:00(6時間)
④第2回 2021年07月11日(日) 10:00~17:00(6時間)
※第1回、第2回は同じ内容です。ご都合に合わせて参加ください。
※実技講習に参加しない方でも参加できます。
※実技講習を受講する際には学科講習の受講が必須となります。
※学科講習を受講されていない方で実技講習に参加される方には別途オンラインで学科講習の受講を頂きます。(実技講習と別に学科講習の費用が発生します)
※自家用パイロットの方が教育証明コースに参加することも可能です。逆にインストラクターの方も自家用コースへの参加も可能です。
※滝川スカイパーク、飛騨エアパークで開催予定のEMFT実技講習(別団体主催)に参加される方もこちらにお申し込みください。
※講習後オンラインビデオ教材を提供予定です。参加日程が合わない方は、学科講習コース申込の上、ビデオ教材をご活用ください(自家用コース)
※Web会議システム(Zoom)を利用予定です
(1)-2 ビデオ講習(※オンライン学科講習を受講できなかった方向け。実技講習を受講する際に必須となります)
https://jsaseminar2021-emftondemand.peatix.com/
※ お申し込み後、録画されたコースのYoutTubeのURLをPeatixから自動返信でご案内させて頂きます。実地講習会参加前に自習をお願いします。
※ 講習のYoutTubeはURL限定公開にしています。お申し込み頂いた方のみのご利用とさせて頂いています。
※ 本ページでイベント開催日に2021/11/20 が指定されていますが、こちらはシステムの都合上の架空の日程です。ビデオでいつでも視聴できますので、実地講習会参加前に視聴ください。
オンライン講習を受講できなかった皆様へ(事前復習用ビデオ聴講のご案内)(2021/08/20追加)
今回のEMFT講習会では先にご案内しておりますように、実技講習会での参加人数を増やすため当日の学科講習は行わず、事前にオンラインでの学科講習を計画・実施させていただき、多くの参加者に聴講いただきました。
実技講習の習熟度を高めるためには学科の知識は欠かせません。そこで、実技講習受講に際しオンライン学科講習の受講を必須とさせていただきましたが、ご都合悪くオンライン講習会に参加できなかった方々もいらっしゃるようですので、あらためて事前学習用ビデオ(オンライン講習会自家用コースの内容)を用意させていただきました。
各地での実技講習受講の際には下記ビデオ聴講をお申込みいただき、事前に学科の復習を行ったのち受講いただきますようお願いいたします。
受講希望者は、以下「表1.」 中の「学科講習参加申込フォーム」と、「実技講習参加申込フォーム(開催地毎)」にそれぞれ必要事項をご記入の上、お申し込みください。
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