滑空スポーツ講習会2020 第3回 仙台 開催報告
開催概要
日時:2020年12月5日(土)10:30-12:00 / 13:00-17:00
場所:仙台市 TKP仙台南町通カンファレンスセンター 地図
主 催:公益社団法人日本滑空協会
後 援:国土交通省航空局
新型コロナ感染症予防対策ガイダンス:
日本滑空協会ホームぺージに掲載しているガイダンスに基づき、参加者各自が当日朝の体温を測定、会場で「(別紙1)参加者遵守事項」の記入提出をお願いした上で開催しました。
それぞれの会場の対策基準をもとに、座席の間隔を空けて着席できるよう定員を設定しています。
プログラム1
10:30~12:00 滑空記章試験員講習会 「日本滑空記章規程類の変更について」(試験員・公式立会人対象)
(公社)日本滑空協会 佐志田 伸夫
参加人数
6人
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プログラム2-1
13:15~14:45 航空安全講習会 講演1 「最近の変更点及び一般知識等の概要など(特定操縦技能審査)」
(一社)静岡県航空協会 吉田 徹
<講習内容>
・改訂された特定操縦技能審査実施要領、実施細則口述ガイダンス及び関連通達類、リーフレット類の滑空機関連部分を抜粋、配布資料とし、講義ではその要点を説明。
・R2年度口述ガイダンスでは富山での飛行機事故における運輸安全委員会の勧告が取り上げられ、その事故調査報告書には「過去の類似事故」として H25年度のMG事故例(日高)が掲載されていますので、その後の滑空機のリッジでの事故例(上級・MG)と注意喚起のレビューを織込みました 。
プログラム2-2
14:55~16:45 航空安全講習会 講演2 「ソアリングウェザーと安全」
(公社)滝川スカイスポーツ振興協会 日口 裕二
<講習内容>
グライダースポーツの醍醐味は何と言ってもソアリングでしょう。
上昇気流を掴まえ、長く、高く、遠くへ飛ぶことは、グライダーパイロットの究極の目標でもあります。
しかし、ソアリングウェザーは気まぐれです。
楽しいソアリングの中にも落とし穴はいくつも隠されています。
そんなソアリングウェザーの姿を紐解きながら、安全にソアリングを楽しむ方法を皆さんと一緒に考えていきましょう。
参加人数
18人
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講習会を終えて
参加者コメント
参加者コメント:
・山の事故が多いことがわかって気をつけようと思いました。ソアリングを考えて飛べるよう、勉強していきたい。
・サーマルについて改めて学ぶものが多かった。特にストリートの話は図、説明ともに非常にわかりやすかった。
講師コメント(日口):
・今回はベテランの方と飛行時間100時間以下の方が半々という比率でしたので、どちらの方々にも興味を持っていただけるよう、話す内容を少し工夫してみました。
ソアリング中の安全確保については、講習の中でも少し触れさせていただきましたが、先ずは上昇気流の構造を理解し、上昇気流のないところや乱流のところに行かないようにすることが安全な飛行につながります。
そういう意味で、サーマル~ウェーブまで4つの上昇気流(+α)について参加者の皆さんにとっての新しい知見も交えながらお話しできたのではないかと思っています。
参加者数が20名弱と少なかったので、皆さんの反応を見ながら話しができたのも良かったですね。
興味を持って話を聴いていただけたようで、私にとっても楽しい時間でした…もっともっと皆さんとお話したかったのですが、このご時世、講習後の懇親の場を設けることもできず、残念でした。