滑空スポーツ講習会2025 EMFT実技講習 開催報告
1.開催概要
日時及び場所:
11月8日~9日 関宿滑空場(千葉県野田市)
11月15日~16日 板倉滑空場(群馬県板倉町)
11月22日~24日 阿蘇場外離着陸場(熊本県阿蘇市)
主 催:公益社団法人日本滑空協会
主 管: NPO法人関宿滑空場、(公社)日本グライダークラブ、NPO法人九州グライダースポーツ連盟
2.目的:
航空機は年々技術的に発達しておりますが、未だ世界の航空事故の8割はヒューマンファクターに起因するという統計が出ています。EMFT学科講習では、特に重大事故に至るまでの状況を分析しながら、ヒューマンファクターを考慮しながら、どうすれば事故は防止できたのか?という視点でご一緒に考えていきたいと思います。学科講習で学んだことを実技講習で実践します。
3.プログラム(標準)
08:30~09:00 スタッフミーティング、会場準備
09:00~10:00 受付、toto理念広告上映
10:00~11:00 実施要領ブリーフィング
11:00~12:00 フライト実習
12:00~13:00 昼食
13:00~16:30 フライト実習
17:00~19:00 デブリーフィング
4.使用機
TwinⅡ、 Super Blanik
5.参加人数
参加人数 37名(2024年、3会場35名)
関宿会場 11名
板倉会場 9名
阿蘇会場 17名
※その他、スタッフ 各日2~3名
6.講習内容
実技
・飛行前点検(重量重心位置,舵のストローク)
・曳航(索切れ処置、三次元視野)
・高度2,500~3,500 ft から、一連の異常姿勢回避訓練を実施
・低速飛行姿勢確認
・フルスピン(バンク10°、バンク30°)
・スピンとスパイラルとの違い
・スリップからのスピン
・旋回から自転への移行
・ラダーの副次効果
・スピン移行中の毛糸の動き
・急旋回(バンク45°)からの失速
・エマージェンシーアプローチ
講習の概要
関宿会場では二日目にフライトができませんでしたが、その他の会場では天候に恵まれ、参加された全員がフライト講習を受講できました。今年度も、事前に学科講習とビデオ視聴、そして理解度テストを通して予習・復習することによって、実技講習の理解を深めることができました。
講習風景
関宿会場
板倉会場 飛行前
阿蘇会場 飛行風景
板倉会場 ブリーフィング
資料
滑空スポーツ講習会2025(実技講習)EMFT学科講習資料
参加者の声(アンケート結果より)
- スピンに入る順番が、低速→ラダーでの緩旋回→機種下げ→エレベーター引き起こしであることは大きな驚きだった。これまでは、エレベーターアップ→失速→ラダーの順番だと勘違いしていた。あらためて、アクシデンタルスピンが起こりやすい(外滑りでの旋回中、機首が下がってエレベーターを引いてしまう)原因が良く分った。(阿蘇会場)
- 安全意識が漠然としていたが、改めて考える事が重要と実感。種々の知識、思考回路の構築、工学的な部分もクリアになった事が多かった。(関宿会場)
- 低空スピン経験は今後のフライトで心理的な余裕が出来ると思いますので有り難いです。(板倉会場)
この講習会は、スポーツ振興くじ助成金を受けて実施(開催)されています







