安全委員会より注意喚起:グライダー連続事故防止に向けて
各位
過去2年間、グライダー事故等の発生がありませんでしたが、この2ヵ月でグライダー関連で5件の事案が発生しています。
- 9月08日: グライダーと小型飛行機の異常接近@埼玉県妻沼滑空場(重大インシデント)
- 10月10日: グライダー着陸時に離着陸地帯逸脱@熊本県阿蘇場外離着陸場(事故:機体損傷:大修理)
- 10月12日: モーターグライダー離陸直後エンジン停止墜落@北海道美瑛滑空場(事故:搭乗者2名死亡)
- 10月16日: グライダー低パス角進入と沈下によるショート,落着@大分県久住滑空場(その他トラブル:機体損傷:小修理)
- 11月03日: ウィンチ曳航初期の操作不良(Winch / Pilot)からの落着@北海道新篠津滑空場(事故:搭乗者自宅静養:機体損傷有り)
改めて注意喚起,十分な点検・確認,クラブ員へのケア、緊急操作・手順等の周知・徹底をお願い致します。グライダー界全体の意識レベルを上げて、事故の連鎖を止めて行きましょう。
- グライダーは「100%安全」というスポーツでありません。トラブルの確率を下げるために事故の芽(ヒヤリハットレベル)のうちに摘むことが重要。皆で止める。グライダー界全体で止める
- 事故が連続している時は、平素よりも"管理"する
- 運行管理者による積極的チェック、少し厳しめの基準
- 各パイロットへの意識付け(連続事故への認識,巻き込まれない)
- WT / ATにおける各ルールの再確認、周知徹底
- ウインチを含む機材の入念な様々な点検の実施
- 毎回出発前に緊急事態の対処・手順を確認する
- 後席による早めのテイク・オーバー
- 3H(初めて、変更、久しぶり)への注意を怠らない