滑空スポーツ講習会2018仙台 開催報告

開催概要

日 時:2019年1月26日(土) 13:00~17:00
場 所:仙台駅西口 仙都会館 4F会議室
主 催:公益社団法人日本滑空協会
共 催:公益社団法人日本航空機操縦士協会
    一般社団法人日本飛行連盟 
    NPO法人AOPA-JAPAN
    NPO法人全日本ヘリコプター協議会 
後 援:国土交通省航空局

プログラム

13:05~14:35  第1部 「(最近の変更点を踏まえ)コンプレセンシーと自己管理について考える」
『君子危うきに近寄らず』『虎穴に入らずんば虎子を得ず』という両極端な諺の中を安全に飛び抜けるためにはタスクを繰り返し経験し自信を持つことが必要ですが、これが過剰(過信)になると・・
              認定講師 JAPA  吉田 徹 氏

14:50~16:30  第2部 「東北ウェーブを中心にしたXC」
日本のウェーブソアリングは、海外に負けないポテンシャルを持っています。特に、東北のウェーブは、どんどん県をまたぎ、景色が変わり、往復するだけで500km以上のXCを可能にします。ただ、ウェーブフライトは、皆様が思っている以上に知識と経験が求められ、ウェーブXCの成功は90%が地上での準備(10%は天気)と言われています。まずは、安全に楽しくウェーブXCをしたいなと思っていただけるよう、角田滑空場を離陸して蔵王ウェーブへの取り付き方、日光から東北までの飛び方について絵や動画を使って疑似体験できるようにお話いたします。
              茂田慶一 氏

参加人数

26人

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講習会を終えて

事務局
今回は茂田慶一さんに話をしていただきました。
講師 茂田 氏
ウェーブ経験もない方が多い中で、ウェーブを使った長距離飛行の話をするのは、あっけに取られるだろなあと思い、「一緒に疑似体験してもらいましょう」というコンセプトで話を進めさせって頂きました。「楽しい」の中に、ここは「危ない」という要素を交えることでウェーブの酸いも甘いも感じ取ってもらえれば大成功です。また、前半の講師の話を引用させてもらい、なぜその事故に至ったかの解説もウェーブの危険性で解説できましたので、全体としてスポーツ講習会の趣旨どおりになったかなと思っています。
事務局
参加者の方からも感想を聞いてみました
参加者宮城県航空協会 片倉さん

定年退職を期にグライダー活動を再開、週末を中心に角田滑空場をベースに空の散歩を楽しんでいます。

多くのクラブも共通の悩みを抱えていると思いますが、当クラブにおいても新規の入会者が少なく、特に若者の会員が中々入ってくれません。原因に少子化があると思いますが、昨今の航空機事故の増加に危険なスポーツとの認識が増えつつあるのも原因の一つではないかと考えております。

今回の講習会において航空スポーツを愛する我々としては絶対に事故は起こさない、と云う強い信念とコンプレセンシーを許さないクラブ運営が必要なことだろうと思われました。会員同士のクロスチェックを通じ、慣れ、憶測、気づき意識の低下、行動の過信などを戒める雰囲気作りが重要なことは自明と思います。

肝に銘じる!を忘れずに実行していきたいと思います。

また、今まで年に1~2回のウェーブ飛行を楽しんできました。

オントップの素晴らしさに感動を覚えたこともありました。その反面、沈下帯の怖さ、乱気流による操縦応答性の低下等々も経験はしていますが、全てに研究不足で経験則での対応に終始していたことへの気づきが得られました。

茂田氏の話を聞いて地形を読み、気流を聴き、自然に対する敬虔な思いを忘れずに日々研鑽に努めていきたい、と思った一日でした。

今後とも同様の講習を希望いたします。

 

 

この講習会は、スポーツ振興くじ助成金を受けて実施(開催)されています