[航空局] VHF無線電話受信機の特性に係るAIP改訂
全国滑空団体連絡担当者各位
JSA関係者各位
航空局 安全部 航空交通管制安全室担当官より添付資料でAIP改訂に関する案内をいただきました。
平成27年6月3日に発生した重大インシデント の原因が、離陸機が重なった際の離陸許可を取り違えたことが原因の一つとして推定される調査報告書が公表されています。
同報告書によれば、VHF無線電話受信機の特性の為、復唱が重複した際に聞くことが出来ず、取り違えに気がつくことが出来なかったと推定しています。これはVHF無線機の交信の限界によるもので、航空局に対して、「複数の航空機が同一周波数で同時に送信した場合に管制官等はその状態を認識できないことがあることを管制通信に携わる関係者に周知することが望ましい」としています。
これに伴う AIP の改訂が行われたものです。
これに伴う AIP の改訂が行われたものです。
VHF無線機のAGC(Automatic Gain Control)機能のため、信号にレベル差がある複数の通信を受けた場合、受信機は自動的に大きな信号を聞き取りやすく調整するため、同時に入ったレベルの低い信号はさらに信号レベルが下がって聞き取れなくなる特性を共有し、送信が重なった場合、再度送信するようアドバイスする内容です。
関係者にお知らせ下さいますようお願いします。